
「ささげ」を使って、薄紅色が目をひくささげ飯を作ります。
ささげは、深い紅色の姿としっかりとした食感が特徴で、ささげ飯にしたときのふっくらとした豆の味わいがごちそうです。今回は普通のごはん「うるち米」を使うので、食べ心地も軽やか、いつものごはんの炊き方で作れます。
ささげ飯の作り方
【材料】
・ささげ(乾燥):40g
・米:2合
・塩:小さじ1/2
・淡口醤油:小さじ2強
・黒胡麻:適量
【作り方】
1./ささげをすすぐ。
小豆より深い紅色をしているささげ
2./鍋に、1のささげと、ささげがすっぽりかぶるぐらいの水を入れ、強火にし、沸かす。
水が赤茶色になってきたら、ささげをザルにあげる。
ささげの一回目の茹で汁は、捨てる
3./もう一度鍋に2のささげと3~4カップの水(600~800ml)を入れ、強火にし、沸かす。途中ささげが湯から出てしまわないよう、差し水をする。
4./ささげをかために茹で、ささげとその茹で汁とに分ける(ゆで汁を捨てない)。
赤ワイン色をした、2回目の茹で汁
5./鍋で作る場合は、ささげの茹で汁と水を足し、合計430mlにする。
鍋に研いだ米と、先の茹で汁と水をあわせたもの、塩、淡口醤油を入れ、蓋をし、強火にする。沸いたら、4のささげを入れ、蓋をし、中火にする。鍋の中の液体がほぼなくなってきたら弱火にする。鍋からチリチリと乾いた音が聞こえてきたら強火にして10秒。火を消し、10分蒸らす。
炊飯器で作る場合は、炊飯器の釜に研いだ米と茹で汁、炊飯釜の2合のメモリに届くよう水を足し、塩、淡口醤油、4のささげを入れ、普通に炊く。炊けたら、蓋を開け、ごはんを切るようにやさしく混ぜ、茶碗に盛り付け、黒胡麻を散らしたら出来上がり。
ささげのつややかな姿も、ごちそう
ささげの香りとおいしさを、米と一緒にいれた塩と淡口醤油がやさしく引き立て、仕上げに散らす黒胡麻がささげ飯の味わいに輪郭をつけています。豆を使った料理というと下茹でなど、やや大変そうに見えるかもしれませんが、今回のささげ飯はむずかしいことはありません。ご家庭でも気軽に作れますので、ぜひ一度お試しを。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://kokookuda.com/)