涙腺ならぬ「唾液腺崩壊」!?
とろけるほど旨い粗(あら)料理と、古き良き築地の面影。これは、まさに《読む酒肴》! 築地の有名マグロ解体人だった五郎が満を持して開店したのは、日本唯一の粗料理専門店。鰤大根、烏賊の腸煮(わたに)、鱶鰭(ふかひれ)の姿煮…など、四十年の魚河岸人生で磨かれた名物料理の数々は、訪れる人々の舌を“残すとこなく”口福で満たしていく。粗の魅力に取りつかれた小泉センセイが渾身の愛を込めて綴る、涙腺ならぬ「唾液腺崩壊」の人情小説。
【主な内容】
第一章 捌き屋五郎
第二章 粗屋開店
第三章 祭りだワッショイ!
第四章 粗神様
第五章 オッペケペッペケペー節
第六章 身を捨ててこそ浮かぶ粗もあり
出版社:新潮社
発行年:2018年