発酵食品には塩が欠かせません。漬物を作るときなどには塩の脱水、腐敗菌抑制、発酵調整作用を利用します。パンの生地作りでも、グルテンを安定させるのに役立ちます。市中にはたくさんの塩がありますが、今回はその中でも札幌の自然食品店「まほろば」の七五三塩(なごみえん)をご紹介します。
世界中の塩を調和させた究極の塩
世界各地から700種以上の材料を収集し、0-1テスト(まほろば独自の筋力検査法)で調合・発酵させた「まほろば酵素」を開発した頃、「まほろば」代表の宮下周平さんは、同時に世界の珍しい塩を集めていたと言います。
「集めた塩を一つにまとめて、理想的な塩を作ろうと思いました。なかなかうまくいかず頭を抱えていたのですが、1997年に塩専売制度が終わり、世界の塩の輸入が解禁されたことが転機になりました。今までよりも多くの塩を集めることができるようになったのです。それらの塩を0-1テストでブレンドし、特殊ミキサーで1728回攪拌したら、とても理想的な塩になりました」(宮下さん)
こうして完成した塩は、独自のまろみが口の中でじんわり広がり、どんな料理にも深い旨みを与える逸品です。刺身や焼き鳥に軽くつけるだけでもとてもおいしく仕上がります。
「七五三塩」という名前の由来
この塩は、ただ日本国外の塩を集めたというわけではありません。世界を代表する「7」つの海洋の海水塩、「5」つの大陸の岩塩、そして「3」つの山の岩塩や湖水塩を使用し、まさに世界中の塩が使われているのです。
「キーワードは『和・わ』です。『わ』は『輪』や『環』につながり、7つの海、5つの大陸、3つの山からなる世界の調和を表現しています。さらに、『塩』は『えん』とも読みます。これは『縁』につながります。そのため、商品名も『和』の『和み』と掛けて「なごみえん」となったのです」(宮下さん)
このように、七五三塩はその深い味わいだけではなく、多くの想いのつまった塩です。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
自然食の店まほろば(http://www.mahoroba-jp.net/)
七五三塩(なごみえん)
300g 1,040円(税別)