さる7月5日、小泉センセイは石垣島にある直径20mの電波望遠鏡を訪ねた。石垣島に世界に冠たる天文広域精測「VERA石垣島観測所」があるというのでさっそく駆け付けたのだ。
石垣島の20m電波望遠鏡
「VERAプロジェクト」とは、世界に先駆けて、これまでの100倍の精度(月面上の1円玉を判別できる)で天の川銀河系を観測し、精密な立体地図を作る計画だという。21世紀の天文学をリードする研究拠点のひとつが、石垣島にあったのだ。日本列島の4ヵ所に配置された20m電波望遠鏡を組み合わせ、同じ時間に同じ星を観測すると、直径2300kmの望遠鏡と同じ性能を発揮するという(岩手県水沢観測所、東京都小笠原観測所、鹿児島県入来観測所と石垣島を結ぶ)。
所長の宮地竹史さん(左)と小泉センセイ
南十字星が見られる石垣島は星空の美しさでも日本屈指の場所。何十万光年の彼方に思いを馳せるのもすばらしい南国体験になる。