日本のパン文化は米文化には及びませんが、1543年種子島に漂着したポルトガルの貿易船によって持ち込まれたとされています。酵母菌の力によってふかふかに焼き上がるパンは紛れもなく発酵食品です。発酵食品同士の相性がよいことは皆さんご存じでしょう。今回は生地に発酵食品である味噌を練り込んでプチパンを作りました。日本国中それぞれの家の味噌の味が違います。我が家の味噌を練り込んだオリジナルのパンを作ってみてはいかがでしょう。
【材料】6個分
・強力粉:200g
・ドライイースト:小さじ1
・黒糖:大さじ3
・味噌:大さじ1
・有塩バター:大さじ1(常温)
黒糖と味噌で茶色のパンに
・水:110ml(40度以下のぬるま湯)
【作り方】
1./材料をそれぞれ計量する。
2./カップにドライイーストを入れて分量の水から大さじ2を入れて10~20分放置して酵母をおこす。かき混ぜたりせずにそのままで様子を見て、プクプクしたりフワッとしてきたら使い頃です。
※メーカーによって多少の時間差や見た目の違いがあります
酵母がいきいき
3./残りの水の中に味噌と黒糖を入れて溶かしておく。
4./少し大きめのボウルに強力粉を入れて、2、3を残らず入れてカードで馴染ませて水分が落ち着いてきたら手でひとまとまりになるように捏(こ)ねる。
捏ねムラがないように
5./ボウルから取り出し、台の上で伸ばしながら粉の白い部分が見えなくなるまで捏ねる。
6./捏ねた生地を手で広げて全体にバターを散らし、そのまま巻き込んでカードで3cm角に切ります。
7./角切りにした生地を手で揉み込みながら伸ばしながら捏ねてべたつきがなくなり、生地のテカリがなくなったら捏ねあがり。丸めてボウルに入れる
8./小さいカップに水を入れて生地の横に置く。キッチンペーパーかふきんを十分濡らしてボウルに蓋をして40分1次発酵する(発酵機能があるオーブンでしたら機能をお使いください)
生地が乾燥しないように
9./生地が2倍位の大きさに発酵したら、水を入れたカップを取り出す。手をグーにして、生地に
3回パンチをして生地の中のガスを抜く。
手早く優しくパンチ
10./生地を台に出して、6等分にして丸めて濡らしたキッチンペーパーかふきんをかけて10分おく(ベンチタイム)
11./もう一度丸め直しオープン皿におき、小さいカップに水を入れオーブン皿のあいたところに置いて、全体に濡れふきんを掛けて30分2次発酵させる(発酵機能があるオーブンでしたら機能をお使いください)
生地の間は広めに
12./オーブンを190°の予熱を入れて13分焼成して出来上がり。
焼きたてを召し上がれ
奥田佳子/発酵食品ソムリエNo.110。発酵料理愛好家。医療現場で働くうちに食の大切さに気づき、天然酵母を使い家庭でできる美味しいパンの教室を自宅で開催。