温泉場では、名物の湯豆腐を見かけることがあります。これは温泉成分によって豆腐が柔らかくトロトロになって、とても舌触りが良くなることが一因のようです。
今回はこの温泉場のトロトロ湯豆腐を自宅で重曹を使って再現してみます。加熱した重曹には、たんぱく質を加水分解する働きがあるため、豆腐の大豆たんぱくが一部分解されてトロトロになります。かけダレにもちょっとこだわり、簡単でもていねいなつくりの湯豆腐になっています。
「トロトロ温泉豆腐」の作り方
重曹は制酸剤などの医薬品、ジュースの素などにも使われており無害ですが、入れすぎると苦くなるので注意してください。
かけダレは日本酒を効かせています。鍋の中で温めることでネギがしんなりして一層美味しくなります。
【材料】
・豆腐:1丁(絹ごしでも木綿でもOK)
・出汁昆布:5cm程度
・水:350ml
・重曹(食用):小さじ1/2
・塩:ひとつまみ
<かけダレ>
・長ねぎ:1本
・鰹節:10g
・醤油:大さじ2
・日本酒:大さじ1
【作り方】
1./かけダレを作る。長ねぎは小口切りにする。器に醤油、日本酒、鰹節、切った長ねぎを入れる。
2./鍋(できれば土鍋が良い)に水と昆布、1の器を入れて沸騰させる。
湯を沸騰させる
3./2に重曹と塩を入れて溶かし、適当な大きさに切った豆腐を入れて弱火にして15分位煮る。
大豆たんぱくが分解されて浮き上がってくる
4./鍋の湯が白濁し、豆腐の角が丸くなってトロトロしてきたら出来上がり。アツアツのかけダレをかけていただく。
豆腐の角が丸くなって箸ではつかめないほど
(文責・編集部)
発酵手帳2023年版、人気です!発売中!
『発酵手帳 2023』10月4日発売
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-41-3
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。