明日は敬老の日ですね。カステラを作ってお祝いしませんか。身内や先輩、お友達に贈ったり、もちろん自分へのご褒美でも。
お酒好きにはブランデーを、下戸(げこ)の方には紅茶のアールグレイを加えたカステラはいかがですか。ブランデーも紅茶も発酵食品です。元気をもらいましょう。
「来年の敬老の日にも、カステラを食べたい」毎年そう思えたら…寿命が延びますね!
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アールグレイ・カステラの作り方
砂糖は、できればミネラルの豊富な、きび砂糖を使ってみてください。
しっとりと膨らませるコツは、卵を常温にしておくこと、最初に立てた泡をその後の工程でつぶさないこと、強力粉を3回はふるいにかけること。
でき上がりをひと晩置くと風味が良くなります。
【材料】
・卵:3個
・きび砂糖(上白糖でもよい):100g
・強力粉:80g
・牛乳:30ml
・ハチミツ:小さじ2
・アールグレイ:4g
【作り方】
1./ティッシュボックスで容器を作っておく。上面を切り取り、角をホッチキスで補強する。アルミホイルを敷いておく。
お菓子箱や牛乳パックでもOK
2./アールグレイをミルミキサーにかけるか、すり鉢ですって、粉末にしておく。
3./強力粉を3回、ふるっておく。粉に含まれていた水分が抜けて空気が入るので、ダマにならず、よく膨らむ。
4./小鍋に2のアールグレイ粉末、ハチミツ、牛乳を入れ、弱火にかけてハチミツを溶かす。沸騰する前に火を止める。
5./卵を大きめのボウルに入れ、カラザを取る。砂糖を入れて、ハンドミキサーの中速で約10分、泡立てる。もったりして白くなるまで。
このくらいまで泡立てる
6./オーブンを180℃に温めておく(加熱時間は10分に設定)。
7./5に4のアールグレイ牛乳を入れ、全体になじむように混ぜる。
8./3の粉を3回に分けて入れる。初めの2回はヘラでさっくりと混ぜ、最後にハンドミキサー高速で泡立てる。すくい上げた時に、とろりとリボンのような帯状になって落ちてくるくらいがよい。
9./8の生地を1の容器に入れ、大きな泡はつぶしておく。
表面を均等にならす
10./オーブンに入れ、180℃で10分焼いた後、160℃で40分焼く。竹串を刺して見て、生地が付いてくるようなら、5分ずつ焼き足す。
キツネ色にふっくら焼き上がる
11./焼き上がったら、アルミホイルをはがし、ラップで包む。上下をひっくり返して、冷ます。ひと晩(気温が高い時には冷蔵庫で)寝かせる。
上下をひっくり返して寝かせる
アールグレイの味と香り
ブランデー・カステラの作り方
「アールグレイのカステラの作り方」からアールグレイ関係をはずし、強力粉を3回目に混ぜる時(工程8)に、製菓用のブランデー大さじ1を足し入れます。
お酒好きには、うれしい香りがただよいます。アルコール分はとんでいるので、お子さんも安心して食べられます。お好みで、ラム酒や日本酒、焼酎でもおいしくできます。
ほのかにただよう高級酒の香り
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。