酷暑の日々、自立神経が乱れ、血流が悪くなり、内臓機能の低下などを招き、夏バテになります。
そんな時には、つるつるっと食べられる麺類を、栄養たっぷりのお出汁でいただくことをおすすめします。干しシイタケ、昆布、煮干しが材料のお出汁は、ぜひ飲み切ってください。冷たくても、温かくてもOK。冷凍保存もできます。
シイタケの旨煮お出汁の作り方
お出汁の作り方は、関連記事と同じですが、シイタケの旨煮も加えたので、分量を変えました。もちろん「シイタケの旨煮」は単独で食べることもできます。
温冷どちらでもおいしくいただけます。冷たいお出汁にしたい場合は、冷蔵庫でしっかり冷やしておいてください。
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【材料】
・干しシイタケ:30g
・水(シイタケの旨煮用):300ml
・砂糖:大さじ1
・みりん:大さじ1
・しょうゆ:大さじ1
・昆布:5g
・水(おだし用):1000ml
・煮干し:10g
・かつお節:10g
・みりん:50ml
・しょうゆ:50ml
・そうめん:1人2束(100g)
・添え野菜(オクラ、ネギなど):適量
・おろしショウガ:適量
【作り方】
1./シイタケを洗う。内側を水に漬けて、軸の中心部が柔らかくなるまで浸けておく。ひと晩置いておくとよい。
干しシイタケの水戻し
2./シイタケの石づき(軸の汚れている部分)は切り落とす。軸と笠に分け、それぞれ薄切りにする。水戻しした汁は、キッチンぺーパーで濾(こ)す。
水戻し汁には旨味がたっぷり
3./鍋に2のシイタケと戻し汁、砂糖、みりん、しょうゆを入れて、中火にかける。アクが出てきたら、すくう。
アクはすくう
4./沸騰したら弱火にし、落し蓋をして煮込む。途中、均等に味をつけるため、時々、蓋を取って底から返す。シイタケに色がつき、ほぼ煮汁がなくなったら、旨煮の出来上がり。
このくらいでで出来上がり
5./鍋に昆布と、頭と内臓を取った煮干しと水を入れ、弱火にかける。沸騰直前に昆布を取り出す。煮干しだけで2分煮る。
6./かつお節をいれて、煮干しとともに5分煮た後、網じゃくしで、濾(こ)す。
7./汁を鍋にもどし、みりんとしょうゆを入れて、弱火にかける。沸騰してから、1分ほど煮切る。お出汁の出来上り。
8./4の鍋に7のお出汁を入れて、さっとひと煮立ちする。シイタケの旨煮お出汁の出来上がり。
ひと煮立ちでよい
9./そうめんをゆでて器に入れる。8のシイタケお出汁をかけ、シイタケの旨煮と添え野菜(写真ではオクラ)を置き、おろしショウガを盛る。
温冷どちらでもおいしい
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。