酸っぱさを美味しくいただくシリーズ、その57は手に入りやすい美味しい食材、あじの干物を使った酸っぱさメニューです。表面をカリっと焼き、箸を入れた先からのぼる湯気とともにいただくあじの干物は格別。干すことで凝縮した旨みは、あじに限らず干物の醍醐味といえるでしょう。
今回は、そのあじの干物を冷めても美味しく味わえる和えものに仕立てます。さっそく作り方のご紹介です。
あじの干物の利休酢和えの作り方
【材料】(2人分)
・あじの干物:1尾
・赤玉ねぎ:1/8個
・大葉:1~2枚
・日本酒:大さじ1
(利休酢)
・白ごま:大さじ1
・米酢:大さじ1と1/2
・淡口醤油:大さじ1/2
・砂糖:小さじ2
【作り方】
1./あじの干物に日本酒をまわしがけ10分ほど置き、魚焼きグリルで焼く。
身を下にして日本酒をなじませる
2./赤玉ねぎを洗い、粗みじん切りにし、流水に通し、ザルにあげ、水気を切る。
食感を残すよう粗めのみじん切りでOK
3./すり鉢で白胡麻をする。
4./3のすり鉢に米酢、淡口醤油、砂糖を入れ、さらにする。
すり鉢を、和えるボウルとしても活用
5./大葉を洗い、細切りにし、流水に通し、水気を切る。
6./1のあじの干物が焼けたら、細かくなりすぎないよう気をつけながら、骨と皮から身を外す。
きつね色になるぐらいに香ばしく焼く
7./4のすり鉢に、水気を搾った2の赤玉ねぎと5の大葉と6のあじの干物を入れ、手早く和え、器に盛りつけたら出来上がり。
写真は1人分目安、和えたてをどうぞ
凝縮した魚の旨みと、塩気も備えている干物は、そのまま食べるほか、材料としてもとても重宝する材料です。今回は和えものでご紹介しておりますが、「酸っぱさ×干物」はまたの機会に別のメニューでもぜひご紹介をしたい組合せです。魚焼きグリルがなければ、フライパンで焼いていただいてもOKです。ぜひ作ってみてください。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なス・¥」02102¥タイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)