香港では、「猪肉乾」という独特のポークジャーキーが存在していることをご存知でしょうか。ポークジャーキーというと、塩気のよく効いた硬めの食感を想像するでしょう。ですが、香港式ポークジャーキーは、しっとりと柔らかく、塩気にしっかりとした甘味のあるお味。
香港では、スーパーマーケットはもちろん、街を歩いていると、テイクアウト式の猪肉乾の専門店なども存在するほど、香港スナックの王道的存在なのです。
その種類もさまざま。たとえばトップの写真は「免治猪肉乾(ミンチポーク)」といい、豚肉をミンチ状にしてから平べったく形成したもの。一見かたそうですが、ガブリと噛んだとたんにほろっと解れるほど、柔らかく食べやすい食感です。
至尊肉乾(グルメ・バクワ)
上の写真「グルメ・バクワ」は、五花肉といって豚バラ箇所をベーコン状にした猪肉乾。ちなみに五花肉とは、五層からなる肉のことを指し、「一層目:皮」「二層目:脂肪」「三層目:薄い赤身」「四層目:脂肪」「五層:厚い赤身」と、豚バラは五層からなることでこんな名前が付けられているんですね。
金尊肉乾(バーベキューポーク)
こちらはミニソーセージのような形状のバーベキューポーク。食べやすい形から、お土産にもよろこばれ、一本一本を真空パックしたものがスーパーマーケットや空港に売られていたりします。
正直見た目は微妙だけど…
お土産用に、小分けになったこんなタイプの尊肉乾も見つけました。うーん、正直見た目は微妙ですが、食べてみると、ふわふわでしっとりした食感に、ピリ辛でパンチのある甘味が後をひく美味しさ。ドライ系のすっきり辛口ビールなんかに合うお味です。
年間を通して暖かい気候の香港には、パンチの効いた塩気と甘味との相性がピッタリなのですね。
さあ、香港版ポークジャーキーを見つけてぜひ味わってみてください!