春の野菜は、栄養をたっぷりと蓄え生命力があり、甘みと共にほんのりとした苦みが特徴的な野菜が多くありますね。春の野菜の代表的な菜の花は、つぼみと花茎や若葉などを食べる野菜です。これは、アブラナ科の花の総称で、菜花と呼ばれています。
今回は、簡単にできるそば味噌を作り、和え衣として菜の花をそば味噌和えにしてみました。
そば味噌に使う炒ったそばの実は、全部を混ぜないで半量ほど取って置き、食べる直前に散らすことで菜の花のほろ苦さとそばの実の香ばしさが、とても美味しいそば味噌和えになります。もちろん、そばの実は、それだけをいただいてもお箸がすすみます!
【材料】
・菜の花(ほかにものらぼう菜、かき菜などがある):2束
・味噌:100g
・そばの実:50g
・日本酒:30ml
・みりん:50ml
・甜菜糖:10g
春の菜の花をたくさん!
【作り方】
1./菜の花は、色よく茹でて、2~3cmの長さに切っておく。
2./そばの実をたっぷりと使ったそば味噌を作る。フライパンに油をひかずに、そばの実を入れて焦げないように混ぜながら炒る。香ばしい香りがたち、表面が茶色くなってきたら火を止める。
そばの実をたっぷりと使う
最初は青いそばの実
香ばしく炒ったそばの実
3./鍋に日本酒とみりんを入れ、煮切る。そこに味噌と甜菜糖を入れて、混ぜ合わせる。焦げ付かないように鍋底から、よくかき混ぜる。5~10分ほどかき混ぜながら柔らかいペースト状にする。最後に、2で炒ったそばの実の半量を入れて、全体をよく混ぜてそば味噌のできあがり。今回のそば味噌の分量は、菜の花2束を和えるには少し多めですが、豆腐に添えたり、そば味噌だけでも美味しくいただけます。
そば味噌だけも美味しい
4./3でできたそば味噌を茹でた菜の花に適量を全体に和える。あるいは、小鉢に茹でた菜の花を盛り付け、上にそば味噌を添えて食べる時に和えるのも美味しい。どちらの場合も、最後に3.で残したそばの実を散らしてできあがり!
菜の花の上に添えて
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。