一般的な油あげは賞味期限が短く、調理の際は「油抜き」が必須ですよね。
ところが、最近ひそかにブームを呼んでいる油あげがあるのです! その名も「干し油あげ」。3ミリの厚さに切った豆腐の水分を脱水させ、油であげたもの。面倒な油抜きが一切不要な上、常温保存でなんと3ヵ月も持ちます。
この干し油あげの元祖といわれるのは「豆腐あげ」と呼ばれていたもの。江戸時代には精進料理などに使われていたそうです。愛媛県の松山市郊外の農家などで、幕末から明治にかけて作られてきました。別名「松山あげ」と呼ばれ、現在では愛媛県の特産品として広く親しまれています。愛媛の家庭では、必ず常備されているほどだとか。近年、愛媛に限らず、西日本を中心にスーパーマーケットなどでじわじわと存在感を高めている存在なのです。
災害時の常備食としても
本場愛媛県では、煮物や炊き込みご飯、鍋、お味噌汁など、じつにさまざまな料理に大活躍の食品。今回はお肉のかわりに干し油あげを使用したどんぶりのご紹介! お肉が入っていないのに、風味豊かで旨味と弾力のある触感は抜群です。
良質なタンパク質や脂質を持ち、栄養価が高くヘルシー。ダイエット中の方にもオススメの一品! スーパーマーケットなどで手に入らない地域の方は、通販で購入可能。最近では、災害時の常備食としても注目をされている存在です。自宅に常備しておくのはいかがでしょう!?
松山あげ丼の作り方
【材料】
・干し油あげ:20~30gほど
・玉ねぎ:1/2個
・ネギ:1本
・卵:3個
・青ネギ:適量
★割り下
・出汁:200cc
・醤油:40cc
・みりん:40cc
【作り方】
1./★の材料で割り下をつくっておく。
2./玉ねぎとネギを千切りにする。板状の干し油あげの場合は、一口大の大きさに手で割っておく。
3./鍋に玉ねぎとネギ、割り下を入れ、中火にかける。全体に火が通ってきたら、その上に干し油あげを敷き詰める。
いじらずそのままでOK
4./フツフツと沸騰してきたら全体に卵を流し入れフタをする。
弱火にしてからフタをしよう
5./2~3分ほど置いたら火を止め、小口切りの青ネギをちらし、温かいご飯の上に盛ったらできあがり。
満足感バッチリ!