欧米では「デカフェ」ブーム
カフェインレスのコーヒーは「デカフェ」などと呼ばれ、欧米などでは健康のために飲用する人が増え、日本でもここ数年で「デカフェ」商品が見られるようになってきました。世界規模で展開する大手コーヒーチェーン店でも、2017年よりすべてのエスプレッソメニューで、「デカフェ」に変更ができるようになっています。カフェインレスへの注目度の高さが感じられます。
「デカフェ」には、「タンポポコーヒー」「大豆コーヒー」「雑穀コーヒー」などが知られていますが、欧米では今「チコリコーヒー」がブームとなっているのです。
原料は「チコリー」というキク科の多年生の野菜。使用される部分は、チコリーの根の部分。根には、独特の苦みがあり、その苦みを利用し、焙煎したものが「チコリコーヒー」。根の部分には高い栄養がつまっており、「チコリ酸」というポリフェノールや、「イヌリン」という水溶性の植物繊維などが含まれ、便秘やむくみの解消、血糖値上昇の抑制効果が期待できるといわれています。ヨーロッパでは、チコリーの葉は高級野菜とした位置づけられ、フランス料理などにもよく使われています。
ほどよい苦みとほのかな甘味
さて、気になるその味ですが、ほどよい苦みとほのかな甘味があり、まさにコーヒーの風味!ミルクと混ぜて飲んでみましたが、味わいに大きな差はなく、従来のコーヒーの味を楽しめます。
「チコリコーヒー」は、ヨーロッパでは子どもから妊婦、お年寄りまで幅広く愛されている飲み物なのです。一部のスーパーマーケットやネットで購入することも可能です。ぜひ試してみてください。