
令和の米騒動と言われ、間もなく古古古米も出回るそうです。米の貯蔵技術は格段に進歩しているとはいえ、やはり米は古くなると水分が抜けていって食味が落ちるもの。そこで古米の備蓄米を美味しくいただく裏ワザをご紹介しましょう。裏ワザはどれも超簡単。すぐにでも試すことができるものばかりです。
備蓄米の炊き方の基本ワザ
備蓄米を美味しく炊き上げるには、研ぎ方、水に浸ける時間、水加減などに注意を払います。
●あまり力を入れて研ぎすぎない
まず水を入れたらさっとかき混ぜてすぐ水を捨てます。最初の水には糠がたくさん含まれているので、その水を米に吸わせないようにするためです。次に水を入れたら3回、軽く研いでは水を捨てます。水分が少ないため、力を入れて研ぎすぎると米が割れる原因になります。
●水に浸ける時間は30分~1時間程度
米を水に浸けておく時間は夏場なら30分、冬場なら2時間程度です。今の時期なら30分~1時間程度ですが多めでもOK。
●水分量はやや多目で氷を投入
備蓄米は水分が少ないので、炊く際の水は多少多目に入れますが、その際、氷を2個ほど入れます。米は沸騰するまでの時間が長いほど甘味が出る性質があり、水温を下げるためです。
【炊く際に入れると美味しくなるもの6選】
にがりは少し珍しいですが、大手スーパーなどではよく売られています。その他は身近にあるものばかりです。
●日本酒または本味醂
米1合あたり大さじ1程度を投入します。甘味が増し、ふっくらツヤツヤに炊き上がります。
●出汁昆布
米本来の美味しさがやや落ちているので、出汁昆布を投入して旨味を加えます。
●エキストラバージンオリーブオイルやサラダ油
米1合あたり大さじ1/2程度の上質のエキストラバージンオリーブオイルやサラダ油を加えると、少しパサつく米がしっとりツヤツヤに。
●大根おろしの汁
米1合に大さじ2程度を投入。大根おろしに含まれるアミラーゼなどの酵素の効果により、でんぷんが分解されて旨味が増します。
●はちみつ
米3合に大さじ1程度加えると甘味が加わり、つやが出ます。
●にがり
米1合に対して1滴垂らすだけ。にがりのマグネシウムでふっくら弾力のある食感になり、冷めても固くなりません。
ちょっとした裏ワザで古米も驚くほど美味しくなります。ぜひ試してみてください。
(文責・編集部)