こんにちは、発酵美容家のザイマリです。
北海道や青森の一部地域では、5月5日の端午の節句(こどもの日)に“柏餅”や“ちまき”ではなく“べこ餅”でお祝いをする習慣があります。
“べこ餅”とは、主に木の葉の形をしたまだら模様の和菓子で、その模様が「牛(べこ)の模様に似ている」ことや「べっ甲模様に似ている」ことから“べこ餅”と呼ばれるようになったなど諸説ありますが、懐かしい故郷の味として道民の間で愛されています。
美味しい“べこ餅”の作り方
材料は上新粉、上白糖、黒糖、水だけ。これらを練って蒸し、成型した後にさらに蒸すという簡単レシピですが、一手間かけることでとっても美味しくなります。上新粉は、原料がうるち米のため粘りが出にくく、粘りを出すためにお湯で練ります。さらに、一度蒸した後に麺棒などで生地をよく潰(つぶ)し捏(こ)ねることで、柔らかいのに弾力のある餅生地になります。
【材料】(10個分くらい)
白生地
・上新粉:100g
・砂糖:50g
・水:80cc〜90cc
黒生地
・上新粉:100g
・黒砂糖:50g
・水:80cc〜90cc
(上新粉のメーカーや種類によって固まりにくいものがあるので、水分量を調節してください)
【作り方】
1./白生地を作る。鍋に砂糖と水を入れ沸騰したら、熱々のまま上新粉の入ったボールに3回くらいに分けて入れながらよく混ぜる。黒生地も同じように作る。この時点で生地はゆるくて大丈夫。
白生地、黒生地を作る
2./1の白生地、黒生地を蒸す。蒸し器や鍋に水を張り、お皿を置いて10分程蒸す。
餅生地を器ごと蒸す
3./蒸し終わったら鍋から取り出し、初めは熱いので麺棒などでよく捏ねていく。くっつきやすいので水をつけながら捏ねる。
よく捏ねることで弾力が出る
4./白生地、黒生地を各10個くらいづつに丸め、くっつけて葉の形に整えていく。手にくっつきやすいので手に水をつけながら成型していく。
蒸した餅生地は成型しやすい
5./爪楊枝やナイフなどで葉の葉脈を入れていく。
水をつけながら行うとよい
6./再び蒸し器で蒸していく。キッチンペーパーの上に5で成型したべこ餅を置き、中火で10分程蒸す。
甘さ控えめのもっちりべこ餅
7./蒸しあがったら熱いうちにうちわであおいで冷ますと、表面の照りが出てツヤツヤになる。
食べきれなかったら冷凍保存も可能
ザイマリ/完全紹介制食育エステティックサロンオーナー。エステティシャン歴15年。企業や団体への講演やセミナー講師・執筆業・食育指導など多岐にわたり活動中