「玄米」「味噌汁」で育つ子供たちのドキュメンタリー映画『いただきます みそをつくるこどもたち』が好評!!

カテゴリー:食情報 投稿日:2017.05.24

 食育をテーマにしたドキュメンタリー映画が評判です。小泉センセイ(東京農大名誉教授・当メディア総合監修)も登場するドキュメンタリー映画『いただきます みそをつくるこどもたち』は、ユニークな食育で知られる高取保育園(福岡市)の取り組みや園児たちの姿を約1年にわたって撮影しました。市民有志の寄付金だけで作られた映画で、監督は映像作家のVIN OOTA(ヴィン・オオタ)さん。「見終わると、子供をぎゅっと抱きしめたくなる」物語です。

映画に登場する高取保育園の園児

 

もりもり食べている姿が印象的

 

 玄米食や味噌汁を柱とした“食育”

 舞台となる高取保育園は、映画『はなちゃんのみそ汁』のモデルとなった安武はなちゃんが通園した保育園です。玄米や納豆、味噌汁を基本とした和食の給食や食育を行っており、全国から視察が絶えないといいます。

高取保育園の給食

 

 例えば、ある1日。園児たちは登園すると、裸足で園庭を駆け、思い切り遊んだあとに、夢中になってごはんを食べます。給食として出されるのは、近隣の農家が育てた無農薬野菜や玄米を使った和食、ひと口目は100回噛んでから。

 そこには、開園以来45年にわたって同園の園長を務めた西福江さんの「知育・体育・徳育の根源に食育がある」という理念があるのです。

西福江さん

 

 園児が行う味噌造り

 印象深かったのは、味噌造りのシーン。高取保育園では、毎日の給食の味噌汁のためにひと月に約100kgの味噌を使っていますが、何とそのすべてを5歳児クラスの園児たちが仕込んでいるのです。小さな手を使って毎月100kgの味噌を作っているので、楽しくも真剣な作業です。味噌造りのなかで、子どもたちが得ているものは、ぜひ映画を見て確認してみて下さい。

給食の味噌は園児が造る

 

 小泉センセイの語る“和食の力”

 ユネスコの無形文化遺産に和食が登録されるなど、日本伝統の食が近年ますます注目されていますが、味噌はその柱とも言えるもの。小泉武夫先生が専門家の立場からわかりやすく解説する、味噌の素晴らしさや日本の風土と麹の秘密、日本人の健康との関係なども必見です。

 

 食育、地産地消、環境問題などについては、子育て世代を中心に大きな関心が寄せられています。同時に日常の生活と理想にギャップを感じている人も少なくありません。『いただきます』のなかで映し出される高取保育園の毎日には、そんな方へのヒントや応援となるようなメッセージがこめられています。そして何よりも、もりもり食べてたくましく成長していく園児たちの姿に、生きる喜びや食べることへの意味を気づかされます。

 

 

 上映は、全国にて。5月27日(土)に野田味噌商店(愛知県)で行われる「みそづくり」イベントと同時の上映会など、ユニークな上映会も多いので、チェックしてみてください。

 

●キャスト:西 福江(高取保育園園長)、小泉武夫(東京農大名誉教授)

●ナレーション:石田ゆり子(女優)

●プロデューサー:安武信吾(『はなちゃんのみそ汁』原作者)

●問い合わせメール:i@vinoota.jp(いただきます製作委員会)

 

〈今後の主な上映スケジュール〉

5/19(金)〜5/21(日) 沖縄県、桜坂劇場

■「沖縄まーさん映画祭」VIN監督トークショー、ほか

 

5月20日(土)21日(日) 鹿児島、県民交流センター

■上映会

 

5月27日(土) 愛知県、野田味噌商店

■上映会&VIN監督講演会&みそづくり、ほか

 

5月27日(土) 東京都、見樹院

■親子上映、お話&相談会、ほか

 

※上映スケジュールの詳細は「いただきます」公式HP(http://itadakimasu-miso.jp/schedule/)からご確認ください。

 

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この記事を書いた人

編集部
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