「市田柿」が長野県初のGI登録!! 海外市場も視野に

カテゴリー:ニュース
投稿日:2016.07.29

「柿暖簾」は風物詩

南信州を代表する特産品の一つ、干し柿の「市田柿」が、長野県で初めて国の「地理的表示(GI)保護制度」に登録されました。積極的な技術導入や品質管理の徹底が評価されたもので、生産者たちは登録を機に、海外市場への展開も視野に一層の品質とブランドの向上に取り組んでいくそうです。

市田柿は元々、現在の長野県高森町の市田地域でつくられていた渋柿の品種名で、これを干し柿にしたものが広く知られています。500年以上の栽培の歴史があり、干し柿は果実のブドウ糖が結晶した細かな白い粉と、もっちりとして滑らかな食感、上品な甘さが特徴で、高級和菓子として贈答品にも用いられています。

秋に収穫された柿を皮むきして軒先に吊るした「柿暖簾」は南信州の風物詩でもあり、中央アルプスと南アルプスに挟まれた「伊那谷」を流れる天竜川からの毎朝の川霧が天然の「加湿器」となり、独特のもっちりとした食感を生み出しているとも言われています。

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柿暖簾

 

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市田柿

 

 

偽物品が出回る

「市田柿」は、JAみなみ信州(飯田市)などが2006年10月、県内初の地域ブランドとして登録商標を取得しました。JAみなみ信州の担当者によると、知名度の向上と中国などからの偽物品対策が主な理由だったそうです。

今回、品質や伝統、消費者の評価などで基準を満たしていると国が「お墨付き」を与え、生産者の利益やブランドを保護するGI制度に登録されたことで、偽物品への取り締まりとともに、「市田柿」のブランド力の向上が期待できるといいます。国際的に広く認められているGI制度の登録を受けたことで、台湾や東南アジアなど海外市場への展開も視野に入れています。

JAみなみ信州の担当者は「GI制度への登録を機に、さらなる品質の向上とより多くの方々に『市田柿』を知ってもらえるように取り組みを強化していきたい。幅広い年齢層へのファンづくりにも力を入れていきたいと思います」と話しています。

GI制度に登録された農水産物・食料品はこちら(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/index.html)で参照することができます。

 

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この記事を書いた人

編集部
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