節分の豆を自作して、おいしくいただく!

カテゴリー:食情報 投稿日:2016.01.27

2月3日は節分です。節分といえば豆まきがつきものですが、最近では、豆まき用豆は輸入物に押され、たまに見かける国産物は輸入物の数倍の値段がついて、手が出にくくなっています。

しかしせっかくの日本の伝統行事ですから、豆まき用豆を国産物を使って自作しませんか?多めに作れば、少しのアレンジでおつまみやおやつにもなり、手軽においしく大豆の栄養分を摂ることができます。

 

節分の豆まき用豆の作り方

豆まき用豆といっても、まくだけではなく食べることも重視します。作り方によって食感の硬い豆、柔らかい豆ができるので、お好みで挑戦してみてください。

 

【下処理】

乾燥大豆を米を研ぐようにきれいに洗う。

 

【水で戻す】

・ハードポリポリタイプ(歯が丈夫な方向き)

ざるにふきんを敷いて豆を入れて包み、熱湯をたっぷり回しかけて30分ほど置くか、水に30分ほど漬けておく。その後、水気をしっかりと切る。

 

・ソフトサクサクタイプ(通常売られているものに近いもの)

水に一昼夜漬けるか、熱湯に2〜3時間漬けておく。豆は3倍ぐらいになる。

その後、ざるなどに広げて半日〜1日よく乾かす。

下の写真は左から乾燥大豆、一昼夜水に漬けたもの、1日乾かしたもの、煎ったもの。

 

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【豆を煎る】

フライパンで煎ることもできますが、簡単でおすすめなのは電子レンジです。焦げ目も少なく、時間も短く出来上がります。

①/電子レンジの皿にキッチンペーパーを敷き、豆が重ならないように広げる。

②/500W〜700Wで5分程度加熱し、加熱し終わったら水分を飛ばすように豆をかき混ぜる。これを3~4回ぐらい様子を見ながら繰り返す。

※加熱度合いや豆の量、豆の状態が異なるので、様子を見ながら繰り返す。目安は、加熱中、レンジのガラス面に水蒸気がつかなくなるまで。わからない場合は、豆を1粒取りだして、冷やして食べてみる。

 

【煎り豆を使ったレシピ】

・砂糖豆(豆100g分)

①/鍋に砂糖80gと大さじ2の水をいれて中火にかけ、砂糖がとけてきたらときどき鍋をゆすりながら加熱する。

②/箸の先にシロップをとり、糸を引くようになったら、炒り大豆を加えて火を止め、手早く混ぜる。砂糖が白く結晶化して豆をコーティングしたら、バットなどにとり出し広げて冷ます。

 

・煎り豆とじゃこと昆布のカリカリおつまみ

①/ちりめんじゃこと煎り豆、だし昆布(2cm角ぐらいにハサミで切っておく)をフライパンに入れ、とろ火で煎る。

②/ちりめんじゃこがカリカリしてきたら火を止めて冷ます。ちりめんじゃこの塩気と昆布のうま味、煎り豆の香ばしさが絶品!

 

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食感と香ばしさがたまらない

 

大豆はさまざまな栄養成分のかたまり

大豆には、総コレステロールを低下させる「大豆レシチン」、ビフィズス菌を増殖させる作用のある「オリゴ糖」、抗酸化作用、またコレステロールなど血中脂質の低下が期待できる「大豆サポニン」、骨粗しょう症の予防や更年期の不調を改善するといわれる「イソフラボン」といった多くの機能性物質が含まれています。またアメリカ政府が発表した、ガン予防に効果があると考えられる食品「デザイナーフーズ」のうち、大豆は最も有効とされる8種類の野菜の中に挙げられています。味噌汁や納豆だけでなく、煎り豆も1年中食べるようにしましょう。

 

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この記事を書いた人

編集部
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