残った黒豆で自家製納豆を作ろう!!

カテゴリー:納豆 投稿日:2016.01.06

おせち料理に欠かせない黒豆。自分で煮る方も少なくありませんが、多めに買って余った乾燥黒豆は正月を過ぎると見向きもされなくなります。そこで、この黒豆で自家製納豆を作りましょう。身近な道具で、意外に簡単でおいしい納豆ができあがります。

 

黒豆自家製納豆の作り方

【材料(市販の納豆パック4個分ぐらいができる量)】

・乾燥黒豆100g

・市販の納豆1パックの1/4(納豆菌採取用)

【発酵用道具】

・内ザルがついた容器

・電気アンカまたは使い捨てカイロ2~3個

・クーラーバックまたは発泡スチロールの箱(容器を入れて少し余裕がある程度の大きさが良い)

 

①/乾燥黒豆を洗い、たっぷりの水に十分にふくらんで皮にしわが無くなるまで、一昼夜ぐらい漬ける。

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ふやかした黒豆と内ザル付きの容器

 

②/圧力鍋で豆をゆでるか蒸す。最初は強火で、沸騰したら弱火にして小粒は30分、大粒は40分ぐらいゆでるか蒸す。手に取ってみて簡単につぶれるぐらいまで柔らかくすることがポイント。圧力鍋がなければ普通の鍋でもOK。ただし柔らかくなるまで時間がかかる。

ひき割り納豆が好きなら、ここで包丁で豆をざくざくと切っておく。

 

③/豆を処理している間に、市販の納豆パックの1/4程度を小さい器に取り、ぬるま湯を入れてよくかき混ぜ、ザルなどを通して豆を取り除いたネバネバの水を作る。面倒であれば豆を取り除かなくてもOK。

 

④/出来上がった豆が熱いうちに煮沸消毒したボールに移し、③をまんべんなく振りかけて静かに混ぜる。これを内ザル付きの容器に入れて納豆菌が呼吸できるようにし、発酵して出た水蒸気が豆に落ちないようにペーパータオルをかぶせ、ふたを少し開けておく。容器にあまりたくさん豆を入れると発酵が進みにくいので、豆が4段重ねになる程度までにする。

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ネバネバ水を振りかけて静かに混ぜる

 

⑤/クーラーバッグまたは発泡スチロールの箱に電気あんかまたは使い捨てカイロを入れ、④を入れて熱が逃げないようにする。ただし、空気が入らないと発酵に支障があるので密封はNG。温度は、中に手を入れてかなり暖かい感じ(40℃前後)。

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発酵開始から12時間後。豆の一部が白っぽくなってくる。

 

⑥/クーラーバッグの中の温度や季節にもよるが、だいたい丸一日ぐらいしたところで、容器内の様子を観察。豆の周りが白くなって糸を引くようなら発酵終了。別の容器に移して冷蔵庫で半日ほど熟成させればできあがり。

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発酵開始から24時間後で豆全体が白くなる

 

※内ザル付きの容器は、今回は100円ショップの温野菜料理用を使用。内ザルが必要なのは、発酵中に水分が出るので、ザルで水を切らないと水浸しになるため。発酵用の道具さえ揃えておけば、他の種類の大豆、小粒、大粒、ひき割りなど何でもお好みのものができる。ひき割りはできあがりも早い。

 

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すごい糸引き。持ち上げてもなかなか落ちないほど

 

できあがった黒豆納豆をさっそく食べてみました。市販の納豆よりもかなり大粒ですが、ふんわりとして糸引きは強烈です。コクもあり、納豆好きにはたまらないものとなりました。ただ、大粒なためボリュームがあり、ご飯と一緒に食べるとお腹いっぱいになります(包丁でたたいてひき割り納豆にするのもよい)。

とはいえ、何より最初から自分で作るので安心で安全な上に、納豆菌の活動状況が目に見えるので、刻々と様子が変わり、できあがりが楽しみでした。しかも意外と簡単。納豆菌もわざわざ用意する必要がないので、今度はひき割り納豆に挑戦してみようと思います。

黒豆は、大豆の健康効果を持つ上に、抗酸化作用を持ち体内の活性酸素に大きな効果を持つ「アントシアニン」が含まれる健康食品です。黒豆納豆は、その上さらに発酵パワーも加わったすぐれもの。ぜひ自作してみてください。

 

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この記事を書いた人

編集部
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