重陽の節句は「菊花料理」【京のおばんざい】

カテゴリー:レシピ
投稿日:2018.09.05

菊は不老不死の妙薬!?

9の数字が重なる9月9日は「重陽の節句」。

平安時代の宮中では、その日、菊花酒を飲む宴を催していたそうです。菊にたまった滴を飲んで不老不死の仙人になった古代中国の伝説「菊慈童」にあやかったとか。

菊は、邪気を祓い長寿をもたらすと考えられていたのです。

延命にキク(=効く)という、菊の花を取り入れた料理を3品ご紹介します。平安貴族の風流を味わってみませんか。

平安貴族も愛飲した菊花酒

 

菊ビネガーを作りましょう

菊の花を食べる時、普通はその度に少量の酢で湯通ししますが、以前に当マガジンでご紹介したハーブビネガーの要領で作っておくと、保存が利くのですぐに調理できます。

見た目も花びらの形のままなので「花を食べる感動」を味わえます。もちろん残ったビネガーもおいしい飲物になります。

近年の研究によると、菊花中の成分が解毒物質であるグルタチオンの産生を高め、発ガンの抑制、コレステロールや中性脂肪の低下に効果があると報告されています。伝説通り、延命長寿の効果が期待できるかもしれませんね。

 

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「ドイツ流ハーブビネガーで爽やかな夏に!」

 

【材料】

・食用菊:適宜

・酢:菊を覆う量

 

【作り方】

1./耐熱容器を熱湯消毒するか、台所用アルコールで消毒しておく。

2./菊の花びらをガクからはずして洗い、キッチンペーパーで水気をふき取って、1の瓶に入れる。

3./花びらを覆うまで、酢を注ぐ。涼しい場所に置く。10時間程で花びらを食べることができる。

冷蔵庫で2週間くらい保存可能ですが、菊の香りの新鮮なうちに、よろしゅうおあがり(京都弁で「どうぞお召し上がり下さい」)。

菊を酢に漬け込む

 

【菊ビネガーを使ったレシピ】

・菊と春菊のおひたし(春菊の代りに、ホウレンソウやミツバでもよい)

 春菊200gを、塩少々を入れた熱湯でゆがいてしぼり、1㎝ほどに切っておく。その春菊に、菊の花びら(ビネガーは軽く絞っておく)20g、醤油10g、砂糖ひとつまみを足して、混ぜ合わせる。

飾りに春菊の葉を使う

 

・菊とキノコの和え物

 シイタケやシメジなどのキノコ200gをオリーブオイルで炒めて塩で味付けしておく。菊の花びら(ビネガーは軽く絞っておく)20gを、合わせる。

日本の秋を味わって

 

・菊ビネガーのドリンク

 水や炭酸で割ってドリンクにする。ハチミツや砂糖を加えてもよい。暑い時にはロックで、寒い時にはお湯割りでどうぞ。

黄金色に菊の香りのドリンク

 

福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。

 

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この記事を書いた人

編集部
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