非常持ち出し袋に入れる食品リスト【小泉武夫・賢者の非常食(9)】

カテゴリー:食情報 投稿日:2018.03.11

 非常時はいつくるかわからないので、保存食はいつもつくっておいたり食べていないと素早く持ち出すことはできません。

 しかし「非常持ち出し袋にはそんなに入らないよ」いう声が聞こえてきそうです。そこで、リュックに最低限入れておくべき食品のリストを書き出しておきます。

 

:飲料水です。大型ペットボトル入りのミネラルウォーターなどを用意しておきましょう。

:200gぐらいの小袋で十分です。食べものの味付けに使うほか、脱水症状から命を守る生理食塩水(0.9%の塩水:1リットルの真水に9gの食塩を混ぜる)を作るのに使います。

乾パン、ビスケット類:急場の炭水化物の摂取に欠かせません。

缶詰:平たくてかさばらない魚の缶詰を用意しましょう。味付けをしたサンマやイワシが最適です。好みでサバの水煮や味噌煮、サンマの蒲焼(かばやき)でもいいでしょう。

鰹節:活力源になります。丸ごと節のままの状態で、一家に3本は用意したいものです。

レトルトパックのご飯:手軽に摂取できる炭水化物です。リュックの底に押し込んでおけば10個ぐらいは入ります。

のりの佃煮(つくだに)ふりかけ:食欲増進には欠かせません。

インスタント味噌汁:一家に10食入り1袋あれば、タンパク質の補給、食欲増進、精神の安定に役立ちます。インスタント味噌汁(粉末、生味噌)も便利です。

梅干:精神の安定に有効です。1ビンあれば何年でも持ちます。乾燥梅干も役立ちます。

醤油:ごくミニサイズの容器が市販されています。塩があればいいのですが、醤油もあるに越したことはありません。

レトルト食品:カレーやシチュー。タンパク質や脂質、炭水化物の摂取に。

魚肉ソーセージ:タンパク質と脂質の摂取に。開けなければ3年は持ちます。

高野豆腐:手軽なタンパク源、栄養源、活力源になります。

脱脂粉乳:保育用。赤ちゃんのいる家庭には欠かせません。

お菓子類(羊羹、アーモンド入りチョコレート):羊羹は脂質とタンパク質の摂取に、アーモンド入りチョコレートは糖質と炭水化物、脂質の補給に役立ちます。

乾燥納豆:タンパク源及び整腸剤。

するめ:タンパク質とアミノ酸の塊(かたまり)で、タウリンも多く含んでいます。臓器を強くして活力を生みます。

 

 現代の日本では、どこで被災しても数日で救援物資が届きます。東京のような人口密集地で大規模な地震が起こったとしても、10日くらいでライフラインが復旧し救助物資が届くと予想されますので、その間家族が食べていける最小限の食べものを用意しておけば良いでしょう。

 なお、これは食品だけをリストアップしたものです。薬や懐中電灯やラジオなど、生活必需品は除外されていることをお断りしておきます。

小泉武夫

 

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編集部
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