目からウロコ! 本場のスパニッシュオムレツ

カテゴリー:レシピ 投稿日:2017.09.13

 スペインでは、スパニッシュオムレツは「トルティーヤ、トルティージャ」と呼ばれています。

 オムレツというくらいだから、卵料理ではありますが、日本で一般的に知られるオムレツとは、形も作り方も、材料もちがうのが、本場のスパニッシュオムレツ。スペイン料理屋さんで食べたことのある方もいると思いますが、スパニッシュオムレツをもう一度おさらいしてみましょう。

 見た目は、一般的なオムレツのような袋型ではなく、まん丸な形状。2~3cmほどの厚さに焼かれたものを、ケーキのように三角形(くさび形)に切り分けて食べられています。

 

くさび形に切り分けお皿に盛る

 

 そして、必ずといってよいくらい入っている材料は、ジャガイモ。むしろ、スパニッシュオムレツは、卵とジャガイモの料理といっていいほど、ジャガイモはマストアイテムです。

まん丸お月様のよう!

 

 ほかには、タマネギやベーコン、ソーセージ、チーズなどの具材を入れる場合もあり、スペインのカフェやバーなどでは、卵とジャガイモだけのプレーンタイプのほかに、ベーコン入り、チーズ入り、という風に何種類かを揃えている場合も。海沿いなどの地域では、エビ入り、白身魚入り、イワシ(オイルサーディン)なども食べられています。

 さて、今回タイトルにもある、「目からウロコ!」の真意。それは、作り方にあります。

 スパニッシュオムレツの作り方は、インターネットで検索すればたくさんレシピが公開されています。その作り方を調べてみると、一般的には、まずジャガイモをオリーブ油で炒め煮し、その後、溶いた卵のなかにジャガイモを投入。その後、深めのフライパンで焼いて行くのですが…今回、本場スペインで習ったスパニッシュオムレツは、ちょっぴりびっくりな手順を挟んでいたのです。

 いろんなバーやカフェでスパニッシュオムレツを食べ歩いたなか、どのお店よりも群を抜いて美味しかった、秘伝のスパニッシュオムレツをご伝授!

 習った先は、フランスとの国境にほど近い街、スペインのサン・セバスチャンから東へ100kmの位置にある、ビルバオという港町。バスク地方の伝統的な食文化の根付いた地域です。

ビルバオの世界遺産”ビスカヤ橋”

 

 教えてくれたご主人曰く、スパニッシュオムレツは昔から伝わるお袋の味で、各家庭によって少しずつ作り方や材料が異なるという。日本でいうと、糠漬けのような存在でしょうか。ご主人も、お母さんから習ったレシピを忠実に守って作りつづけているとのことでした。

 話を戻し、何が「目からウロコ」かというと、ジャガイモをたっぷりのオリーブ油で炒め煮したのち、その油を捨てていた、という衝撃! かなりもったいない話ですが、あげ油はつかわず、フライパンに新鮮なオリーブ油をもう一度引きなおし、卵とともに焼いていくことで、風味も味わいも豊かなオムレツになるとのこと。

衝撃の光景…!

 

 ちなみに、スペインのエコ事情がどういったものかは分かりませんが、その油を下水に流していたというのも、もうひとつの衝撃でした…。

(皆さんが作る際には、使用した油はほかの料理で再利用したり、凝固剤で固めてゴミ箱に捨てるなど、環境に気遣った方法を取ってください)。

 オリーブ油の贅沢な使い方をしていますよね…。思わず、もったいない! と口をついて出てきてしまったのは言うまでもありません…。ただ、たっぷりのオリーブ油をつかっているからか、その味は保証付き! みなさんも、ぜひ試してみてください!

 

  • 本場スパニッシュオムレツのレシピ

【材料】4~5人前

・卵:8個

・ジャガイモ:大5個

・塩(こしょう):適量

・オリーブ油:大量(写真の分量を参考にしてください)

 

【作り方】

1./ジャガイモは写真のようなさいの目に切る。

水にさらす必要はありません!

 

2./深めのフライパンにたっぷりのオリーブ油をひく。

深めのフライパンに1cmほど

 

3./ジャガイモを2に1~2個入れてみて、写真のように細かい気泡が出てくるくらいの熱さまで熱したら準備完了。

温度の目安は140~160℃くらい

 

4./ジャガイモを投入!

火加減は弱火に近い中火が目安

 

全て投入したら、フォークや木べらなどで均一にならしていく。

このとき、あまり触らないこと

 

5./しばらくしたら、全体に火がまわるように、下から上にまぜていく。

いい香りがでてきた!

 

6./写真のように、所々に香ばしい焼き色がついてくるまで揚げ焼きする。

焦がさないように注意!

 

7./ジャガイモを残しながら、フライパンの油を捨てる。

油は凝固剤で固めてから捨てよう

 

8./卵を深めのお皿に割入れ、適量の塩をふる。

塩加減は薄めでつくっていた!

 

9./卵をよく溶く。

フォークで溶くのが一般的のよう…

 

10./9に7のジャガイモを入れる。

崩れても気にしないでOK

 

11./卵とジャガイモをよく混ぜ込む。

ジャガイモの熱さで卵は半熟状態

 

12./フライパンにオリーブ油をひく。分量は写真を目安に。

火加減は中火に

 

13./フライパンに11を流し込み、3~5分ほど焼く。

きれいに形をととのえよう

 

14./フライパンがすっぽり入るような大きさのお皿を用意し、フライパンにフタをするようにかぶせ、写真のようにひっくり返す。

ここが一番むずかしい手順!

 

15./ひっくり返したオムレツをフライパンに戻し、1分ほど焼く。このとき、あまり焼きすぎないように。

気持ち焼くくらいの感覚でOK

 

16./フォークなどで形をととのえたら、完成!

きれいなまん丸!

 

  •                    

\  この記事をSNSでシェアしよう!  /

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう!
小泉武夫 食マガジンの最新情報を毎日お届け

この記事を書いた人

編集部
「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」は「食」に特化した情報サイトです。 発酵食を中心とした情報を発信していきます。

あわせて読みたい