血入りソーセージ!? 欧州の奇食「ブラッドソーセージ」

カテゴリー:食情報
投稿日:2017.09.07

 豚の血入りソーセージ「ブラッドソーセージ」を知ってますか?

 伝統的によく食べられているのはスペイン、フランス、イギリス、ドイツなどの欧州国。例えばイギリスでは「ブラックプディング」、スペインでは「モルシージャ」、フランスでは「ブーダン・ノワール」、ドイツでは「ブルートヴルスト」と呼ばれています。各地域の牧畜が盛んな地域で、昔から家畜農家が家畜を余すことなく利用するとして伝統的に食べられてきました。

 地域ごとに様々な作り方や材料がありますが、豚の血液や脂肪、臭み消しに香辛料を入れて作られる腸詰めで、血液以外には、心臓、肝臓、肺などの内蔵や舌、皮などを入れたり、つなぎとして米や小麦粉を入れることもあります。

 日本人には、「血入り」と聞くと、びっくりしてしまうどころか、拒否反応を示してしまう人もいるかもしれません。

 下の写真のように、見た目は一般的なソーセージの形状をしているものの、色は赤黒く、焼くとさらに黒さが増します。

形状はソーセージと変わらない

 

 食べ方も地域によって異なりますが、茹でたり焼いたり、必ず火を通して食べられています。一般的なソーセージとちがい、とても柔らかいため、茹でる場合は破裂させないように沸騰しない程度の低温が基本。食べる際も中身が崩れないように慎重に切らないといけません。

 今回は、スペインの「モルシージャ」をセレクト。表面に焼き色がつく程度に焼いて食べてみました。

 ソーセージの形をした黒ずんだ物体…。お世辞にも美味しそうには見えません…。匂いも、血入りのせいか独特な生臭さがあり、一体全体、このソーセージの魅力はどこにあるのだろう?と、食する前にたじろいでしまうほどでした。

焼くとこんなに真っ黒に

 

 さて、その味はというと…、

 濃厚なレバーペーストのような味わい。ねっとりとしたコクがあり、クセのある独特な臭みは、好みがわかれるところ。しかし、見た目の第一印象とはうらはらに、珍味としての魅力的な味わいを感じました! ビールなどのさっぱりとしたお酒にも合いそうです。

 血はすぐに凝固するので、材料が新鮮なうちに作らないといけません。血液や内蔵は傷みやすいため、保存は要冷蔵で賞味期限も短い。各地域で地産地消として食べられているため、日本でお目にかかることが滅多にないわけです。

 ただ、日本でも欧州料理店では手づくりで出しているところもあり、ネット通販で販売しているところもあるようですが、珍しい食べ物であることは変わりません。

 イギリスの「ブラックプディング」は朝食にパンや卵料理などに添えられて食べられることが多く、近年、スーパーフードとして再注目が集まっているといいます。

 その栄養面はというと、血が入っているだけあって、豊富な鉄分が含まれています。そして、豚の内臓も入るため、亜鉛やカルシウム、ビタミン類などの栄養分も豊富。女性が不足しがちな鉄分や、新陳代謝を促進し、細胞の酸化を防ぐ亜鉛など、女性の美容面にもうれしい栄養価が含まれているというわけです。

栄養面もバッチリ!

 

 機会があれば、ぜひ、挑戦していただきたいものです! 感想もお待ちしています!

 

\  この記事をSNSでシェアしよう!  /

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう!
小泉武夫 食マガジンの最新情報を毎日お届け

この記事を書いた人

編集部
「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」は「食」に特化した情報サイトです。 発酵食を中心とした情報を発信していきます。

あわせて読みたい