【小泉武夫】発酵を基盤とした地域活性化の事例紹介1(福島県福島市・千葉県香取郡神崎町)

カテゴリー:食情報
投稿日:2017.07.31

 発酵による地域おこしは、「全国発酵のまちづくりネットワーク協議会」が主体となっています。私(小泉武夫)が会長で、横手市(秋田県)が事務局を引き受けてくれています。全国各地で毎年、発酵サミットを開催し、10回目を迎える2017年は、東京で記念大会を行います(10月3日、4日/東京日本橋)。また、4日〜10日 は「2017発酵食品フェア in 日本橋髙島屋」(仮称)も開催。これまで「全国発酵食品サミット」には、山梨県、熊本県をはじめ、多くの市町村が参加しているので、これまでの取組みをご紹介します。

 

 福島県福島市

 福島市では、2015年にサミットを開催しました。震災や原発の問題があり、開催するのが大変ではないかと思われましたが、大成功だったのです。私は福島の出身なので、福島の発酵文化推進の会を作って、「発酵による健康長寿福島」を目指す取組もしています。

 サミットでは、広島大学医学部名誉教授の渡邊敦光先生に基調講演をお願いし、体内に入った放射性物質をいち早く体外に出すためには、味噌が非常に良い働きをするという話をしていただきました。福島は味噌の町だから、とてもよかったと思っています。そして、このサミット以降、味噌の消費量がぐんと増えたのです。みんな大きな関心を持ってくれていると感じたものです。

 

 千葉県香取郡神崎町

 神崎町は、全国でも珍しく、道の駅の名前に「発酵」を入れました。もともとは小さな町で知名度も高くはなかったのですが、造り酒屋や醤油屋さんがたくさんあって、東京からも近いということで、我々から発酵のまちづくりを呼びかけました。すると、すぐに反応していただいたのです。道の駅の来客数は年間80万人だそうです。発酵食品がどんどん売れるので、マスコミでも取り上げられました。カリスマ的な酒屋のご主人を中心に、若い人たちが取り組んで、町役場もそれをバックアップしているという点が成功のポイントだと思っています。

(小泉武夫)

 

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この記事を書いた人

編集部
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